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久保 勝規; 堀田 貴嗣
Physical Review B, 72(14), p.144401_1 - 144401_12, 2005/10
被引用回数:30 パーセンタイル:72.75(Materials Science, Multidisciplinary)電子系の多極子秩序を格子構造に着目し、微視的な観点から調べた。そのために、まず-結合描像に基づいて、単純立方格子,体心立方格子,面心立方格子上の強束縛モデルを構築した。次に、これらのモデルの強結合極限での有効モデルを、電子の跳び移り積分に対する2次摂動論によって導出した。これらの有効モデルに対して平均場近似を適用した結果、格子構造に依存して異なる多極子秩序状態が実現することがわかった。単純立方格子ではの反強四極子転移がある温度で起こり、さらに低温で強磁性転移が起こる。体心立方格子ではの反強八極子転移が最初に起こり、さらに強磁性転移が起こる。面心立方格子では縦型の三重変調したの八極子転移が起こる。
久保 勝規; 堀田 貴嗣
Physical Review B, 72(13), p.132411_1 - 132411_4, 2005/10
被引用回数:37 パーセンタイル:77.53(Materials Science, Multidisciplinary)NpOの八極子秩序の起源を探るために、ネプツニウムの軌道と酸素の軌道から構成される微視的なモデルを提案する。このモデルの多極子秩序の可能性を調べるために、われわれは-軌道間の跳び移り積分に対する4次摂動論を用いて、有効多極子相互作用モデルを導出した。この有効モデルを数値的に解析した結果、反強八極子秩序が起こる傾向を見いだした。
徳永 陽; 本間 佳哉*; 神戸 振作; 青木 大*; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 中村 彰夫; 塩川 佳伸; Walstedt, R. E.; 安岡 弘志
Physica B; Condensed Matter, 359-361, p.1096 - 1098, 2005/04
被引用回数:7 パーセンタイル:33.74(Physics, Condensed Matter)NpOの低温で出現する奇妙な秩序相は発見から半世紀たった今でもその本質的な解明にはいたっていない。われわれはこの低温秩序相の本質を明らかにするため、世界で最初のNMR測定を行った。その結果、O-NMRスペクトルの温度依存性から、この秩序相では微視的な環境の異なる2つの酸素サイトが出現していることがわかった。このことはNpOの秩序相において対称性の低下が引き起こされていることを明らかにしたものである。